



HIACE DX
車両情報 200系5型
2019年式 型式:GDH206V
グレード:DX 9人乗りタイプ
リア2列シート
〜作業内容〜
完全制震・静音施工
フロアー制作(フラット化)
ナビ・フリップダウンモニター
純正ステアリングスイッチ追加
ドライブレコーダー(フロント・リア)
PHASS スピーカー(フロント)
Pioneer 業務用スピーカー(リア)
インバーター
無交換式オイルエレメント PECS
その他盛り沢山


ハイエースDXは、ヴォクシーやアルファードとは異なり内装パネルが少なく鉄板の露出が多く、主に荷物を積むのに適した車種となります。
DX以外の車種でもアウトドア派のユーザーに人気があり、キャンピング仕様など様々なカスタマイズがし易く、また純正以外のパーツが多く販売されています。
車内が広いので、カスタマイズ次第でかなり快適な空間となります。
DXの難点は、走行中はかなりの騒音が車内に響きます。個人差もありますが、走行中に後ろで寝るには、余程の寝不足時でないとなかなか寝付く事が出来ません。
ガソリン車とディーゼル車とでは、エンジン音でディーゼル車の方がうるさく感じますが、エンジンの違いだけの問題ではなく、車両の形状自体の問題が大部分を占めていると思います。
鉄板に平面部分がかなり多く、しかも面積が広い・・・鉄板の振動が激しく、サイドパネルの空間も多く内部に音が響きやすい。。。
DXの場合は特に、内装が簡素で車内のサイドパネルはパルプを圧縮したような合板しかありません。
バンタイプのタイヤもロードノイズが大きいので、走行中の騒音がさらにパワーアップします。



サイドパネルの空間は、画像では見えませんがさらに50cm以上 下まで続いています。鉄板の平面部分の面積が広いので、通常以上にシッカリと制震が必要となります。今回は下貼りで制震材を格子状に貼りました。
これで、最終的な本貼りを行った時に3重貼りの部分が多くなるので、より制震効果が増し ます。格子状の下貼りは画像では見えない下の部分まで貼っています。
本貼りでは可能な限り全体に広く制震材を貼り付け、アルミテープで周囲を全て保護してから押さえ込みを行います。周囲に貼ったアルミテープもヘラを使い、余計な浮きを押さえます。


制震材の貼り付け後、エプトシーラーの貼り付けで終了となりますが、空間部分が多くあるので、50mm厚程度の吸音ウールを使用しています。
吸音材も、画像では見えない下の部分まで使用しています。



ルーフの制震です。
作業は他の箇所と同じで、まず下貼りとして等間隔程度に制震材を貼り、次に本貼りとして大きく制震材を貼り付けます。
周囲をアルミテープで保護して、押さえます。



ハイエースのルーフは、通常よりも空間が多く有るので、エプトシーラーでの吸音後、サイドパネルの作業と同様に吸音ウールを貼り付けました。



フロアーの制震です。
画像のように凹凸があるので、まずは凹部分に制震材を貼り付けます。平面部分にも下貼りをし、最終的には全面シルバー一色となります。



凹部分を埋めるため、今回は耐震マットを凹部分の幅に合わせてカットし貼り付けています。このマットはピアノの耐震・防音などにも使用されているマットで結構重いです。
そして、最終段階としてエプトシーラーを貼り付けています。


