アンプのゲイン調整
アンプのゲインを正しく設定しないと、歪みばかりが目立つ音になってしまいますので、下記を参考にしたうえで、ゲイン調整をお試し下さい。
皆様が普段お聴きになるヘッドユニットのボリュームは、ボリューム全体の何%ぐらいでしょうか?
これは、アンプを取り付けていることが前提なので、ユニットのみの場合は当てはまりません。
アンプのゲイン調整でよくあるのが、取り付けるユニットに関わらず、アンプのゲインを全体の50パーセント程度(とりあえず真ん中)にして設定してしまう方が大変多いのですが、それではユニットのボリュームを上げる事が出来ず、小さい音楽信号をアンプで増幅させ、スピーカーから音が出てしまいます。
音楽信号がアンプのゲインで増幅されても、ユニットから送られてくる信号(電圧)は変わりません。しかし、ユニットのボリュームを上げると、音楽信号(電圧)も増える事になります。
正しい表現かどうかは分かりませんが、アンプでの増幅は全体の体積ばかりが増えますが、ユニットのボリュームでは上げる事により、密度が上がる・・・と言うのが分かりやすい表現です。
(アンプの機能としては、単純にこれだけではなく、他にも様々な機能があります。今回は、音楽信号のみの説明とさせていただきます。)
アンプのゲインは送られてくる信号をどれだけ大きくするか・・・で、大きくなっても密度は同じです。
アンプの出力(W数)とは、関係ありません。。。
体感的には同じ音量でも電圧の小さい信号と、電圧の高い信号では、当然電圧の高い信号の方が感じる音に違いが出ます。
CDと圧縮音源との違いを例にすると、分かりやすいです。。。
ユニットのボリュームを上げると言うのは、単に音量が上がるだけではなく、音楽信号をより多くアンプに伝えるので、アンプを歪み無く駆動させる事を考えるとアンプのゲインを上げるよりは、ユニットのボリュームを上げて、より多くの信号をアンプに伝える方が効率的です。
多くの信号をアンプに伝えるのに使用するRCAケーブルですが、このケーブル1つでも変わってきます。一般的にケーブルが長ければ信号も劣化し、アンプに届くまでに数%は消失していると言われたりもしています。
そして、ユニットのダイナミックレンジを活かせるのが、ユニットのボリューム全体の70から80パーセント程度ですが・・・
機器によって変わりますので、機器ごとに確認が必要です。
アンプのゲイン設定の時には、まずアンプのゲインを最小にします。
試聴時にはユニットのダイナミックレンジを活かせる70から80%のボリュームに合わせて、アンプのゲインを徐々に上げて調整するのが一番効率的な方法です。
音に歪みが出てくる手前で止めるようにします。歪みが出るギリギリで止めるのではなく、余裕をもって止めるようにします。
お店でカーオーディオの取り付けを依頼すると当然ながら作業完了時点でお客様に引き渡されますが、作業工程はご存じでしょうか?工賃に見合った作業内容かどうかは、完了時点のお車を見ても分かるはずがありません。
後日、別の何かでオーディオ周辺を外した時に初めてオーディオ裏側の内容が分かります。純正オーディオを市販のオーディオと交換・・ぐらいの作業なら、どこのお店でも大差はありませんが、全てのお店で安心という訳にはいきません。
作業内容に不安や不審な点があれば迷わず問い合わせるべきです。取り付け前なら納得するまで説明を求め、説明内容に疑問を感じるようならそこでの取り付け依頼はやめた方がいいでしょう。
そういうお店に限って取り付け後の場合、不備がある箇所に対して何かと理由をつけ早急に対応してもらえない場合があります。
当店では取り付け関して疑問や不安などが無いよう、あらかじめ作業内容を明確にいたしておりますが、ご希望のお客様には作業内容を間近で見学していただくことも可能です。
取り付け工程
カーオーディオといっても様々な種類があり、取り付けの作業内容もいろいろです。
そこで一般的な取り付け内容をご説明していきます。全てにおいて統一ではありません。ここではあくまで代表的な内容となります。
お店によって、作業の順番や内容などが異なりますのでご了承下さい。
行程は簡単に説明しますので、細かすぎる内容などは一部省略している場合もあります。
〜純正ユニットから市販のアンプ内蔵ユニットへの交換〜(1DINまたは2DINのヘッドユニット)
まず始めに車内のオーディオパネルを外します。簡単に外れるものから何工程もの手順をえないと外れないものまで車によって様々です
パネルを外すと、オーディオが枠のような物で固定されています。固定されているネジを外しオーディオを引っぱり出します。
オーディオ裏側に付いているカプラーや配線・固定の枠などを外し、純正オーディオを完全に取り外します
専用の車種別取り付けキットを(車側のオーディオコネクターにワンタッチで接続し各電源線・スピーカー線をギボシ端子にして市販品と簡単に接続できるようにする物です。)新しい市販のオーディオ裏側のカプラーに繋ぎ、車側と接続していきます
オーディオを固定し、パネルを元に戻したら完了です
オーディオ取り付けを行っているほとんどのお店で、純正オーディオから市販のオーディオに交換する際に必要な取り付けキットは作業料金には含まれていません。
オーディオの取り付けキットの値段は車種やキット販売メーカーによってかなりの差があります。1000円以下から3000円以上までと様々です。
取り付けを依頼するときには作業工賃以外に取り付けキットなどが別途必要かどうか・・値段は・・など事前にしっかりと確認しましょう
最近の車種では、フェイスパネルキットが特殊なものが多くなってきているので、ヘッドユニット交換時にフェイスパネルキットなどが必要になる場合もあります。
値段に関しては、1万円以上する場合もあり、様々となります。
〜純正スピーカーから市販のスピーカーに交換〜
(ツイーター一体型のコアキシャルスピーカー)
ドアの内張を取る作業から始まります。こちらも車種によって簡単に外れるものから複雑なものまで様々です
ドアにスピーカーが無い車種もあります
内張を外したら、ドアの鉄板部分がむき出しになりスピーカーが留められていますので外します。スピーカーの配線もスピーカー本体から外します
ここで、新しいスピーカーをそのまま取り付ける場合は元の場所に取り付け、市販のインナーバッフルなどを取り付ける場合は純正ブラケットが付いている車種は外し、スピーカーがあった位置の周りにインナーバッフルを鉄板に固定し、スピーカーの配線を新しいスピーカーに繋ぎスピーカーはインナーバッフルに取り付けます。
全て元にもどし完成です
A インナーバッフルボード
スピーカーのさらに詳しい取り付け内容は、こちらをご覧ください。
〜純正スピーカーから市販のスピーカーに交換〜
(ツイーター別体型のセパレートスピーカー)
ドアの内張を外すなどコアキシャルスピーカーと外すまでの行程は同じですがセパレートタイプはツイーターを別の場所に取り付けるため、作業工程が多くなります。
ツイーターの取り付け場所はお客様のご要望にもよりますが、場所によっては加工が必要な場合もありその場合は通常の作業料金と別途追加料金が発生します。これは全てのお店に当てはまるでしょう。
セパレートスピーカーのミッドスピーカーは通常通りドアに取り付け、ツイーター用の配線作業をします。ツイーターは一般的にはピラーパネルへの取り付けが多いですが、ダッシュボド上に取り付けが可能であれば、そちらの方が良いかと思います。
ピラーパネルに取り付けの場合は、多少の加工の必要があります。
全て元に戻して完成です
スピーカの交換はほとんどの場合左右セットでの交換です。
交換料金も左右セットでの交換料金を記載しているお店が多いでしょう。しかし、あまりにも安い交換料金の場合は片側につき・・の場合もありますので、事前に確認しましょう。
市販のスピーカーを取り付ける場合は、インナーバッフルが必要になる場合が多いです。
オーディオとスピーカーの同時交換の場合、作業料金が安くなるお店もあります。しかし、お店側の作業工程は料金が安くなっても変ることはありませんので、お客様にとってはお得です
スピーカーのさらに詳しい取り付け内容は、こちらをご覧ください。
〜外部アンプの取り付け〜
アンプの取り付けは、オーディオ裏側の配線内容の変更も伴いますのでオーディオやスピーカーを一旦取り外す作業も加わります。アンプの設置場所にもよりますが、必要な配線の値段なども設置場所や使用する線により大幅に変ってきます。
アンプ取り付け時にスピーカーの配線を引き直しする方が多いので作業内容としてはかなりの量になってきます。
単体ごとに取り付けを依頼した場合、その都度に作業料金が発生するのでお客様が支払う作業料金的にもアンプの取り付けはオーディオ購入・スピーカー購入と同時に購入し取り付け依頼をするのが一番安く済むでしょう。依頼するお店に作業料金などの確認をしましょう。
アンプの電源をバッテリーから車内に引き込みます
アンプにスピーカーケーブルやRCAケーブル、リモート、電源、アースなどを配線します。アンプの取り付け場所にもよりますが、配線類をすっきり見えないようにするため車内のシートやカーペットをはがしコード類などを引き込みます。
アンプからの配線をそれぞれオーディオとスピーカーなどに繋ぎます。オーディオ交換と同様の行程も加わります
スピーカーのコードを引き直しする場合はスピーカー交換の作業工程の他に車内からドアへのケーブルの引き込み作業が加わります
全て元に戻して完成です
アンプの取り付けにはアンプ本体の他にバッテリーから車内への電源コードとアースのコード、電源ヒューズボックス、音楽信号を伝えるRCAコード、オーディオの電源と連動させるリモートコード、スピーカーコードなどが必要です
これらのコードは性能によってかなりの値段差があります。単に高ければ良いというわけでもありませんので、値段と性能のバランスを見極めることが大事です。
しかし、音楽信号を伝えるRCAコードの使用に家庭用の一般的なCDやDVDプレーヤーなどにもとから付属の細いRCAコードを使用するのはオススメできません。音質の劣化が激しくせっかくのアンプの機能が台無しになります
こちらを参照下さい
作業料金にも差があります。ここで取り付け料金を安く済ませようとし、取り付け場所や配線の設置方法をお任せにすると後悔する場合がありますので、アンプの取り付けを依頼する場合には設置場所、配線の引き込み場所、将来的にアンプを移動するかもしれない場合に備え配線の長さの事などを細かく打ち合わせすることが大事です
表示金額でどこまで対応可能なのかしっかりと確認しましょう。これらの料金は作業料金のみで必要な配線は別途お客様負担です。またバッテリーから車内への電源引き込みは別料金の場合が多いです。
取付場所にもよりますが、電源ケーブルやRCAケーブルにも費用が多く掛かります。
アンプの取付には、想像以上に費用が掛かりますので、事前に必要なパーツやケーブルの確認をしてみるのが良いかと思います。詳細はこちら
アンプを取り付ける場合には、アンプ本体の他に、必要なパーツ類が多々あり、それらのパーツ類に掛かる費用はバカになりません。