アンプ・スピーカー取り付けに必要なパーツは?
〜アンプ・キャパシタ取り付けに必要なパーツ編〜
〜アンプ・キャパシタ編〜
アンプやキャパシターを新たに取り付けようとする場合、アンプ本体以外のパーツに結構お金が掛かります。
アンプは、使用アンペアが大きいのでバッテリーから直接電源を取ります。その時、車内のイルミネーションなどに使用する細いコードではなく、その何倍もの太いケーブルを使用します。
アンプ1台のみで、他に分岐させる必要が無い場合には、8G(ゲージ)程のケーブルで十分ですが、アンプを2台以上使用する場合や、他の機器に電源を分岐させる場合などは、バッテリーからヒューズブロックまで4Gのケーブルを使った方が良いでしょう。
バッテリーからアンプの設置場所までの距離によってケーブルの太さも変わります。
キャパシターの容量ですが、1F(ファラット)や1.5Fで、小型アンプ1台や2台ぐらいは十分に接続可能です。
やたらと大きな容量のキャパシターを付ける必要はありません。
大きな容量なのに、あり得ない程安い金額のキャパシターは、記載容量に足りていないなどの、粗悪品が多いので、購入には慎重になって下さい。
1.5F程のキャパシターは、放電するまでに約1分から1分30秒ほど掛かります。
購入したキャパシターの容量が気になる場合には、放電時間を参考にして下さい。
大容量のキャパシターなのに、放電時間がやたらと短い物は、記載容量が足りていないと思って下さい。
アンプ取付の際にアンプ本体以外に必要なパーツをご紹介します。
まず、電源を取る為に必要な電源ケーブル。アンプを設置する場所により使用する長さや、アンプの数や、W数により最適な太さが異なります。。。
画像の電源ケーブルは、一般的なカーオーディオ用でよく使用するケーブルです(当店では使用していません)
バッテリーにケーブルを取り付ける時に必要なリングターミナル。値段も種類も色々あります。
リングターミナルは値段による性能の上下はほとんど関係ありません。。。
個人的な意見として、メッキ処理されている物は通電率が悪くなるような気がしますが・・・
専用工具で圧着するタイプと、ネジで’締め込むタイプの物があります。
アンプ1台のみの場合、バッテリーの近くに設置するAGUヒューズブロック。。。
アンプに合わせてヒューズも選びましょう。アンプ本体のヒューズと極端に違う物を選ぶのは良くありません。
アンプが2台以上の場合は、上記の後に(省略しても可)2連・3連のヒューズボックスを設置します。
デジタル表示のタイプもありますが、実際、常に電圧を確認しないのであれば特に必要ありません。
一番リーズナブルでなヒューズが画像の筒型AGUヒューズとなります。
電源と必ずペアのアースケーブル。アンプの表示ではGRANDと表記されている場合が多いです。こちらも、アースを取る場所により必要な長さが異なります。
赤いケーブルは、電源ケーブルですが、アースに使用する場合にも同じケーブルでOKです。
一般的には誤接続防止の為にプラスとマイナスで色分けをします。
機器によっては、電源とアースは同じ長さを推奨する場合がありますので説明書を良く確認してください。
複数台のアンプを取り付ける場合、アースの集約としてディストリビューションブロックを使用する場合もあります。
再生機器の本体からアンプへ信号を送る為のRCAケーブル。
使用するスピーカーの数によって必要本数が異なります。RCAケーブルはスピーカー 左(1本) 右(1本) でケーブル1組が基本です。
アンプの設置場所によって必要な長さが異なります。
サブウーハーなど、スピーカー1つに使用する場合は、RCAケーブルは1本となります。
ハイインプット入力タイプのアンプを使用する場合には、RCAケーブルは不要です。
アンプにスピーカーケーブルを接続する為の、リング(クワ型)ターミナル。使用するスピーカーの数によって必要個数がかわります。コアキシャルスピーカーをフロント・リアの使用なら8個必要。。。
ただし、アンプによっては端子類が不要にタイプもあります。
アンプやキャパシタを取り付ける場合には、電源ケーブルは必須となります。
ケーブルを接続するための端子類は、機器によって必要な場合と不要な場合に別れます。
キャパシタの場合は、ケーブルを接続する端子が必要な場合が多くなります。
画像はありませんが、アンプからスピーカーまでのスピーカーケーブルも必要です。
アンプの設置場所によって必要な長さが決まります。スピーカーケーブルはアンプの設置位置に関わらず、左右で同じ長さにするのが基本です。
アンプ・スピーカー取り付けに必要なパーツは?
〜スピーカー取り付け詳細と必要なパーツ編〜
〜スピーカー編〜
スピーカーの取付って、純正スピーカーから市販のスピーカーに交換の場合、単にスピーカーの本体のみを交換するだけと思っていませんか?
スピーカーの交換では、スピーカー本体以外に必要なパーツがあります。
取り付け方法に関しても、注意が必要な点がたくさんあります。
もちろん、これからご紹介するパーツは、無くても、どうにかすれば取り付けは可能ですが・・・
このページでは、取り付け方法の詳細と必要なパーツをご紹介いたします。
純正のスピーカーは、車種により形や大きさが様々です。
市販のスピーカーのようにある程度の決まった円形ではありません。スピーカーのコーン部分は、純正でもほとんど形は同じですが、スピーカーを取り囲む樹脂などの部分が様々です。
高さのある土台が一体になったスピーカーもあります。
右側のスピーカーが市販のスピーカーです。この右側のスピーカーの形状が市販のスピーカーの一般的なタイプとなります。
左の純正のスピーカーのように、耳の部分が出ていたり、上の画像のように、そもそも土台を含めてですが5角形のような市販のスピーカーはありません
(もしかしたら、有るかもしれませんが・・)
画像は純正の状態です。
土台が一体式のスピーカーの為、インナーパネルに直接取り付け出来るようになっています。
インナーパネルの形状に合わせて土台と一体のスピーカーを作っていると言う方がピッタリだと思います。
純正と市販のスピーカーでは、明らかに違いがあります。ドアの部分(インナーパネル)にピッタリフィットしている純正スピーカーを外して、明らかに純正とは違う形のスピーカーを取り付けるには、まずスピーカーをドアに取り付けるための「土台」が必要となります。
この土台を「インナーバッフル」と言います。市販のインナーバッフルは車のメーカーごとに各数種類の決まった形の物を販売しています。
車種によっては、周りの鉄板部分にまだまだ平面の部分があり、その平面部分にも土台を作れそうな余裕があるにも関わらず、市販の物は形が決まっている為、頼りないインナーバッフルとなる場合があります。
では、インナーバッフル無しで取り付けは出来るのか???スピーカーの大きさと、車のドア部分のスピーカーホールの大きさが合えば取り付けは可能です。
少し古い車種では、一般のスピーカーのような形状の物が付いている場合もありますが、樹脂製の土台が一体ではなく、画像のように別で付いているタイプもあります。
インナーバッフル無しで取り付けは出来るのか???
スピーカーの大きさと、車のドア部分のスピーカーホールの大きさが合えば取り付けは可能です。上の画像のような場合では、スピーカーを鉄板に直接取り付ける事になりますが・・・
表面上では取付は可能ですが、スピーカーは、裏側にコイルやマグネット部分が出ていて、その部分がアウターパネルに接触したり、あるいはガラスに当たるなどの問題が出てきます。
純正スピーカーよりも、マグネットが大きく、スピーカー本体の厚みのある物も多く、インナーバッフル無しで、そのまま取り付けを行うのが無理な車が多いのです。
画像は、市販のスピーカーです。
マグネット部分が純正よりも何倍も大きく、厚みもあります。
ドアによっては、ガラスやインナーパネルに当たる場合があります。
そして、インナーバッフル無しでの取り付けは、上記の理由もさることながら、せっかく音質を良くしようとスピーカーを交換する根本的な意味すら失います。
インナーバッフルは、スピーカーの取り付けには重要な存在なのです。当店では、インナーバッフルの制作を行っています。
市販の決まった形ではなく、現車合わせで内張とスピーカーの距離も最短になるように、高さも調整しています。
ご希望の場合は、インナーバッフルに角度を付けることも可能です。
スピーカー以外に必要なパーツはインナーバッフルだけではありません!
純正スピーカーの樹脂部分の画像をご覧いただくと分かるのですが、スピーカーの裏部分では、傘のように囲いがありす。
ドアの内部(アウターパネル部)は、ガラスが開閉します。雨の日に、窓ガラスを全開にしたまま・・・というのは希ですが、雨の日でもガラスの開閉ぐらいは行う事もあるはずです。
水滴の沢山付いたガラスを開閉すると、スピーカー部分に水滴がかかる可能性があります。
純正スピーカーの場合は、特にペーパーコーンが多い為、水気を嫌います。
少しぐらいの水滴でスピーカーが壊れる事はありませんが、少しでも水濡れ防止の役割を担うために純正スピーカーの裏部分の樹脂は、傘の代わりをしています。
ケーブルの接続部分が水に掛からないようにする目的でもあります。
では、市販のスピーカーには、純正スピーカーのように裏部分に傘が付いているでしょうか?
画像を見ても分かるように、純正スピーカーの裏部分のような傘はありません。
では、市販のスピーカーは水滴には無敵なのか?というと、違います。
市販のスピーカーでもペーパーコーン製もあり、ペーパーコーン以外の素材だからといって、防水ではありません。純正スピーカーと同様に水気を嫌いますので、当然傘も必要となります。
雨の日だからといって、ドア内部が水でイッパイになるという事はなく、車は雨水を上手く排水するようになっています。もちろんスピーカーの部分に雨水が直接大量に降り注ぐといった事はありませんが、まったく水がかからない訳でもありません。
使用環境によっても大きく違います。
「傘」が無くても、スピーカーが直ちに破損するわけではありませんが、腐食や破損を早める原因となるのは事実です。
スピーカーの取り付けには、インナーバッフルの他に、スピーカーを水滴から保護する為の「傘」も必要となります。
傘の取り付け方法ですが、画像の用意が出来ず、文章での説明が難しいので、省略いたします。。。
スピーカーの取り付けには、インナーバッフルと「傘」の他にもまだ必要な物があります。何を目的として、スピーカーを交換するのでしょうか?もちろん音質向上の為だと思います。
インナーバッフルを使用して、スピーカーを取り付けただけでは完全とはいえません。ただ、この段階では配線を繋げばスピーカーから音はでます。しかし、これだけでは純正スピーカーの音質とさほど変わりない音質となっても、しかたありません。
一般的なスピーカーは、スピーカーのコーン部分から音が出ますが、コーン部分以外にも裏側から音が出ています。裏側から音が出ているという事は・・・
スピーカーの裏側部分=ドアの鉄板内部にも音が出ていることになります。ドアの内張や鉄板で、密閉(隙間は多くありますが・・・)された空間の中に、音が反響している状態になっているという事です。
インナーバッフルとスピーカーだけでは、ぼやけた音や、ホールで聞いているような感じ、低音の締まりがまるで無い、根本的に音がこもっているような状態になる場合が多いです。
そこで、改善策として、スピーカーの裏側のドア鉄板部分(アウターパネル)に吸音材(拡散材)を入れる、ドア内部(アウターパネル)に吸音材を適度に貼り付けるなどを行うだけで、こもったような音、ぼやけた音が解消されます。
(車種やスピーカーによって、改善策は様々なので、全てに当てはまる訳ではありません)
画像は、スピーカーの真裏へ使用する吸音拡散材です。その他の素材でも代用は可能です。
スピーカーを換える理由にもよりますが、音質向上の為のスピーカー交換ならば、吸音材・拡散材の使用が効果的です。
これ以上の音質向上となるとスピーカーケーブルの交換や、デットニン・アウターパネルの制震などになってしまいます。
どこまで求めるのかによって、内容が多様にありますが、ここでは最小限の内容だけをお伝えします。
その他のパーツ
ここからは、当店ではスピーカー取付の際に必要でありながら、その詳細を細かすぎてお客様にはまとめて「ショートパーツ」の銘柄としてお伝えしているパーツをご紹介します。
吸音材などを鉄板に貼り付ける際には、鉄板部分の汚れを取り除き、油分を除去します。この清掃&除去作業に使用する専用のクリーナーや脱脂材などが必要となります。
この作業を行わないと、せっかく貼る吸音材などが、すぐに剥がれてしまいます。
インナーバッフルやスピーカーを留める為のネジが必要となります。純正の時に使用していたネジでは、長さが合わない場合が多いので、違うネジを使用します。新品でスピーカーを購入された場合には、スピーカーを留めるネジは付属のネジを使用させていただきます。
インナーパネル側に出ている配線や、スピーカーケーブルを巻く為のスポンジこれは、1回の作業につき結構な長さを使用します。
インナーパネル内の配線のビビリ防止や保護の為に使用します。10mm幅のスポンジテープを5メートル以上使用する場合もあります。
内張にスピーカーからの音漏れを防ぐ為、スピーカーの周りに内張との高さに合わせたスポンジを巻きます。
当店でのインナーバッフルの制作をご依頼の場合では、インナーバッフルを内張とスピーカーを極力近づけるように制作するので、スポンジの高さは最小で済みますが、市販のインナーバッフルの場合は、スピーカーと内張の間が大きいので、その分スポンジの高さも必要になります。
ケーブルやスピーカーを繋げる為の端子が必要な場合があります。純正のスピーカーケーブルを途中で切断して端子を付けたり、ケーブルを繋ぎ合わせる為に使用します。お車の状態によって、多数使用する場合や、そうでない場合など様々です。スピーカーの「傘」部分も、この「ショートパーツ」に入ります。その他、お車の状態や取り付けるスピーカーによって、使用するショートパーツは様々です。
スピーカーの取り付け・・・簡単なようで実は一番気を遣う作業です。
内張のスピーカーグリル部分などが、スピーカーに当たらないか・・・
スピーカーの裏部分が、アウターパネル又はガラスに接触しないか・・・
スピーカーの配線がガラスなどに接触しないか・・・
上の画像はドアの内貼りの裏側です、スピーカーのグリル部分の外周は、スピーカー側に向かって枠のような物が出ています。
この部分がスピーカーの大きさや、土台の高さなどによっては、枠部分がスピーカーのゴムエッジやコーン部分に接触する場合もあります。
スピーカーケーブルの交換でご来店されたお客様の事例ですが、他店でスピーカーを交換された時に、上記の内貼りのスピーカーグリルの枠にスピーカーのゴムエッジ部分が接触していて、すでに破れていた・・・という事がありました。詳細はこちらをご覧ください。
スピーカーのコーンやゴムのエッジ部分は、特に気を遣いますので、スピーカーを留める最終段階では、何度作業していても緊張します。。。